高知から大阪に引っ越しをするのは、ことし7月に土佐清水市の沖合で定置網にかかった体長4.7メートルのオスのジンベエザメで、年齢は7歳から8歳と推定されています。
引っ越し作業は2日午前7時ごろから始まり、飼育にあたった研究施設の職員などおよそ20人がかりで、重さ700キロのジンベエザメをクレーンを使って水槽から慎重に引き上げていきました。
2時間余りの作業で、ジンベエザメは特注の水槽を備えた大型トラックに移され、職員たちが手を振って見送るなか、大阪に向けて出発しました。
「海遊館」が土佐清水市に設けている研究施設で飼育を担当した入野浩之主任は「無事に送り出すことができてほっとしています。好き嫌いがはっきりしているサメで、苦労することもありましたが、大阪でも元気に過ごしてほしい」と話していました。
ジンベエザメは、およそ10時間かけて大阪まで移動し、3日に水族館でお披露目される予定です。
また、水族館で人気を集めてきた体長5.9メートルのオスのジンベエザメ「海」が、入れ替わる形で2日夜から3日朝にかけて大阪から高知へ移され、その後ふるさとの海に放流されるということです。