法学研究者の有志のグループは4日、346人の研究者の声明を発表しました。
声明では無罪判決について「検察のこれまでの主張、立証を踏まえた判決で、審理は尽くされた。検察は控訴手続きを取らないことを求める」としています。
また「誤った判決を生まない刑事司法の改革と、えん罪の被害者の救済がより迅速になされるような法改正が進められるべきだ」などと主張しています。
会見に出た青山学院大学の葛野尋之教授は「判決で指摘された長期間の身体拘束や連日にわたる自白の追及は、今の刑事手続きの中にも残っている。しっかりと反省して、二度とえん罪がないようにしていくことが私たちの責任だ」と述べました。
一橋大学大学院法学研究科の高平奇恵准教授は「判決で3つのねつ造が認定されたことに対して、なぜこれが起こったのか見つめて、解析することこそが検察に求められる役割ではないか」と話していました。